2008.1.16 タイナカサチ@LIQUIDROOM
今回のタイナカはほとんど褒めることしかないので基本はその方向です。
今回改めて思ったのはアウェーに強いんだなと言うのと、KOKIAとは対照的に峠の頂を目指して貪欲に登っていこうというメンタリティでした。あと演奏が関係ない人だなっていうのも。
今回のメインはてっきりタイナカだと思っていた私。だって・・・って理由は言わないですけどそうでしょう。なのでKOKIAが先だと思っていたらタイナカでした。でもってKOKIAのファンの方が多かったらしい。私が世間知らずってことじゃなくて、私の中でのタイナカ評価がそれだけ高いって事なんです。
で、KOKIAファンが多い中、それこそ「タイナカサチって誰?」という声がリアルに聞こえてくるような環境。そこでどれだけ盛り上げられるか、空気をつかめるかという問題になってくる。
アップテンポでガンガン盛り上げる系の人ならば話は簡単なんです。でもタイナカはそういう系等ではない。やろうと思えば結構できるんだけど・・・
その上今回はアコースティック編成で、タイナカのピアノ、アコースティックのギター、パーカッションという編成でライブに望みます。
若干の期待外れと若干の不安。codeが無いのはほぼ確定という残念さと、その編成でアウェーを戦えるのか?という不安と。
結果的に言うと全然問題ないどころか「完璧」と言わしめた出来です。その完璧というのは歌うことも勿論そうですが、そのアウェー環境での対応の仕方も大きく評価できたポイントでした。
いやホント敷居の低い人柄だなと。「タイナカサチって誰?」な人に嫌悪感を持たれるでもなく、警戒感を持たれるわけでもなく、ホント自然に親しみを持てるMCで切ってきた。
KOKIAファンからしたらよくわからん人だし、本番までの暇つぶしなんです。楽しめるに越したことないにしても正直どうでも良い相手。
歌が上手いだけなら「あぁ歌うまいね、それで?」ってだけの話で終わり。それでも良いんですけどね、それだとやっぱり距離があるんですよ。
今回もちろん歌でひきつけたのも大きいのだけど、それ以前にMCで心理的障壁を取っ払ったのが大きい。それがコール&レスポンスで良い反応をもらえたのと大きな拍手に繋がったのだと思う。
家族ネタ、紅白ネタ、でもってギターのスコアが落ちたときの話もポイント高かったですね。なんだろな、結局は人柄と言うことになるのだろうけど・・・そうか、そういうところも広瀬香美さんに似てるのか。
とにかくアウェーにありながらKOKIAファンをたくみに拾い上げ収集しライブを成功に収めた。その手腕は見事。ただあまり本人意識してやっていなさそうなので天然技だと思う。
次に峠の頂を目指して貪欲に昇っていこうというメンタリティの話。今回のMCで年末は実家の関西に帰らず東京で紅白を見ていたと言う話から。
本人から紅白が目標と明確に出たのがひとつ、紅白が終わったあとCDTVライブを見ていてEXILE格好良いな~とデレていたところ我に返り、自分は視聴者ではなく対等の位置にいる歌手だということ気付いて、何かしなきゃ!って思って夜中の2時にランニングに出かけたというエピソードと。
なかなかほのぼのとしたエピソードなんだけど、TVに出ているいわゆる人気歌手が自分とは違うことを認識しつつも、意識の上では対等・互角であるというプライド。
中にはなんだか良くわからないうちに祭り上げられてスターになってしまうような人もいますが、タイナカみたいに貪欲で向上心を持って生きている人のほう見ていて楽しいもんです。
ぶっちゃけ今現在でも全然知名度が無く、アニメ・ゲーム業界との関係が無ければ消えていてもおかしくない人だった。その人間が紅白が目標と言ったところで笑われるのがオチ。
でも私は面白いと思いました。ジェネオンなんて表舞台には立ち辛いレーベルなんだけど、それを克服するくらいのエネルギーと才能がある。
あるとすれば奇跡なんだけど、後ろ向きではなく常に前を向いて進んでいこうとするタイナカの気持ちを助けてやりたいと思えるのだから。
最後に演奏が関係ない人っていう話。たまに後がどんな音を出していても全く気にならない人っていうのがいます。ボーカルの引力が余程強くないとそうはならないんですが。まぁそういうことです。
で、今回前述の通りギターとピアノとパーカッションのみという編成。静かな曲なら苦労しなくてもアップテンポは制限がついてしまう。楽器の音に頼れないですから。
これは聞いてもらうしかないような話になるのだけど、演奏は関係なく空気を作り出せるのだなと。音は少ないし音量も大きくない。そういう条件でもきちんと心がウキウキとしてくるし、自然と体温が高まってくる。
あの編成でそういう芸当を出来るのは超一流だけだと思いますよ実際。
最後の最後に物販での話。
あまり物販というか本人と絡むことは好まない私ですが、こういうときはきちんと気持ちを伝えるべきだろうと最後まで残って握手会に望みました。
伝えたのはごく簡単に、ライブが素晴らしかったことと、次の単独を楽しみにしているとそれだけでした。
それだけなんだけど凄く喜んでくれて。凄くって言うか過剰に喜んでくれたことに私のほうが驚きました。なんせ普段握手会というと握手してくれる人がスレすぎているんで(笑)
まぁ、とにかく新年一発目のライブは昨年通じてもベスト級の満足度でした。というか昨年2回あったライブよりも良かったと感じている。
そして次回単独では身内に動員をかけようと決めたまで。どこまで行けるかは正直わからない。才能があるだけに本当に奇跡を起こせるかもしれない。
例えそうではないとしても、もうしばらく彼女を応援したいと心から思えました。
褒め言葉だけだとアレなんで三つだけ問題点を指摘。前のライブでも気になったのだけど口を開くときに「クチャッ」という唾が絡むような音をマイクが拾ってしまうこと、相変わらず衣装だとか髪型に工夫が無いこと、後方の段差上から見ても見た目に華が無いこと。ていうかタイナカブッサイクやのう(褒め言葉)