真面目なOFFトーク
この週末はライブ参戦もなく特にネタがないのでOFF会で喋っていたことを文章にしてみます。
こんな記事がありましたというところから始まった音楽業界談義。
→ CDはすでにプロモーションの道具でしかない
ASCII.jpと言うIT系のサイトにのっていた記事がモトです。内容は海外の大物アーティストを中心にCD離れレーベル離れが始まっているというもの。
その方法論は楽曲はCDではなくダウンロードで配信し、収益はライブとグッズ販売で確保しようとするものだそうです。
実際にマドンナがレーベルではなくイベント運営会社と契約したこと、プリンスが新聞に付録としてCDをつけたこと、レディオヘッドがレーベルを離れ新アルバムをダウンロード販売したこと、シャーラタンズが無料ダウンロードを実施したことなどがあげられています。
脱CD化という流れはダウンロードが簡便になってきていることを思えば想像がたやすく、CDと言うモノが必要なくなれば製造流通販売に関る部分がいらなくなる。そうすればレーベルの機能としてあったものの必要性が薄れ、脱レーベル化の流れというものが見えてきます。
そしてそこらの流れとして楽曲そのものはライブへと繋げるためのパブリシティーとして割り切り、無料ないしはそれに近い価格でばらまけば良いという流れです。
この記事で最初に引っかかったたのはライブで利益を上げようとする部分。この記事に名前のあがった人ならば動員はさほど悩まないでしょう。そこではなくて実際にどれだけ利益が出るのかなというのが疑問でした。
何が?というと日ごろavexの決算関係を眺めていて『ライブは儲からない』というイメージがあったからでした。実際売上高はかなりの金額があるんです。でも最終的な「利益」となるとあまりない。つまり利益率が悪いんですね。
avexの場合はCD&DVD部門、ライブ部門、配信部門、権利・マネジメント部門と大まかに4部門あります。ほぼ売上高が一緒の配信部門に比べるとライブ部門の利益率は1/4程度。
必ずしも効率が良くない部門なので、そんなに稼げるのかどうなのかなってのが疑問でした。記事を書くために改めて調べたらライブ部門とCD&DVD部門の利益率は似たようなものでした。儲かりやすいのはCM収入などを含めたマネジメント部門と配信部門です。
CDとかDVDとかを作るにしても経費がかかりますがライブも同様に経費が大きいのが問題。a-nationとか動員が大きいけれど多額の費用もかかるだろうというのがわかりやすい話。つまるところあまり儲からない。ただし入場者が買ってくれるグッスとかで代わりの利益が出るから~みたいな話になるかと思います。
理想は劇団四季みたいな常設会場でロングラン公演なんですね。かかった費用を償却できますし。だけど音楽イベントでそう言うのは聞いた事がないし、たぶん難しいのだろうと思います。
それと今回例に上がったような著名アーティストとなればツアー規模も大きくなる。その辺がどこまで行けるのかわかりませんが、マドンナが実際に契約した例がありますから勝算はあるのでしょう。
ちなみに脱レーベル化と言っても資金源は必要ですから、今回の名前があがっているアーティスト達にはスポンサーがついているようです。
話を戻しますと、楽曲はタダでばらまき宣伝 → ライブ来てお金を落してねという流れはありえるとは思います。ただここら辺が可能なのは著名なアーティストのみに限られるわけです。
無名なアーティストがタダでばらまこうにも誰も貰ってくれません。街頭でティッシュやチラシを配っているようなもので、タダだろうと関心がなければ中々始まりません。
なので脱レーベル化が出来るのはスポンサーと知名度があるアーティストに限られ、新人アーティストの売出しにはこれまで通りレーベルなりなにか既存の存在が必要だろうという事は間違いありません。
そこで意外と重要になってくるのは時代遅れ感が出てきているTV・ラジオ・有線だったりします。いわゆる垂れ流し媒体です。
OFF会でも同様の意見が出たんですが、たとえiTuneなどで無料配信されていたとしても聞かないよねって。タダであっても興味が無いものにはなんの行動も伴わないものというのは先ほど書いた通り。
そうするとやっぱり不特定多数の人の意識に無意識で潜り込める手段としては垂れ流し媒体が必要になってきます。コンビニで流れて来た曲に関心を持つとか、パチンコで流れて来たとか、何でも良いのではじめの一歩となるきっかけ作りが必要なわけです。
当然そのような活動には金がかかる。レーベルには所属しませんとなれば自腹でその費用を負担せねばなりません。メジャーなアーティストならばそのような宣伝を行うためのスポンサーもつくでしょう。ですが新人となればそういくはずもない。
そう言う部分でレーベルの必要性というものも生まれてきます。なので脱CD化の流れは変わらんでしょうが、脱レーベル化いうのが急速に進んだり一般化するとは思えないわけですね。勿論時代にそって形態は変わっていくでしょうが。
あとダウンロード市場の話もしてて、市場規模として携帯向けがパソコン向けの10倍規模なんで、通常ダウンロードというとそっちなんですよという話など。その話のソースはコチラ → 社団法人 日本レコード協会|各種統計
そう言う話をしていました。
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